【削る】住宅ローンを組んでしまった人に捧げる、住宅ローン返済からの抜け出し方

FIRE実現するための1つの常識はローンは組まない。特に住宅ローンはFIREを遠ざける代表格です。
でも一方で住宅ローンを組んでいる人も、たくさんいます。私もFIREを目指す以前にマイホーム購入のために家族の押しに負けてローンを組んでしまいました。
住宅ローンを組んでしまった人が、どうやって、そこから抜け出し、FIREへの道を目指すのか、私の実体験を紹介します。
FIRE実現を阻む最大の敵「住宅ローン」
私が住宅ローンを組んだのは30代になったばかりのころです。
その頃は何も知らない愚か者だったため、マイホーム購入時のハウスメーカーから紹介のあった大手金融機関の住宅ローンをそのまま契約しました。
開始時の状態
住宅ローンの開始時の状態は以下です。
- 借入金:3500万円
- 利率:2.775%
- 返済期間:35年
- 月の返済額:約13万円
利率は平成22年時点なので2025年現在よりも高いです。支払い総額約5500万円。支払利息だけで約2000万円です。支払金額が手元にあったらFIREできそうな程の金額です。
なお、返済方法は35年固定金利で契約しています。固定金利を選択した理由は契約当時、単に35年という長期間にわたり同一水準の金利が続くという楽観的なことは想像できず、金利上昇リスクを取りたくなかったためです。
手元にお金が残らない
住宅ローンを組んだときは、大企業へ転職した年の1年目でした。大企業の知名度があったからローンが組めたと安心した記憶がありますが、いざ返済生活が始まると月の返済額が重たく、家計の圧迫に焦りがありました。
当時の年収600万円程度だったため、月々の平均手取り額は約35万円程度。生活費が20万円未満でも、残りが全部ローン返済に充てられ、手元にお金が残らない(収支がプラスにならない)状態でした。
賞与や住宅ローン控除(後述)によって年間収支は少しだけプラスになるという首の皮1枚つながっている状況でした。
65歳まで働き続けることを宣告される
30代になりたてでの35年ローン。65歳までローンの返済が続くということで、60歳の定年後、再雇用で65歳まで働き続けることを半ば宣告された状態となりました。
ローンを契約したその時は、FIREなんて考えてもいませんでしたが、一方60歳を超えてまで働くイメージも湧かず、せめて60歳までには払い終わらせるというつもりではありました。(とはいえ、具体的な計画は何も立てられてませんでした)
なお、世の中の金融機関は、35歳でも35年ローンを組ませてくれるところも多く、その場合、70歳まで返済義務(≒働き続けること)を背負うことになります。
多くの企業では65歳までの雇用確保が義務付けられていますが、70歳となると企業が雇用を確保してくれないケースの方が多いと思われますが、そういうリスクも忠告もせずにローンを組ませてくれる金融機関がたくさんあるということを理解しておく必要があります。
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